・コミュニケーション研修

 (株)メンタルサポート研究所が、「カウンセリング理論」「コミュニケーション理論」「人格適応論理論」等をベースに、コミュニケーション研修としてアレンジしたものです。

 

*人格適応論とは

米国と欧州の交流分析協会の会長を務めたV.ジョインズ博士とI.スチュアート博士との共著「交流分析による人格適応論」(誠信書房)で日本に紹介されました。

人には、6つの人格的特徴がみられると考えていて、そのタイプを理解することでより効果的な人間関係の深め方があると考えられています。

・学ぶことのメリット

人には6つのタイプがあります。6つのタイプに優劣はなく、どのタイプにも「長所」と「短所」があります。それぞれのタイプ特徴を理解することによって、コミュニケーションをとる上で、他者を受容・共感するきっかけとなっていきます。

相手に合わせたコミュニケーションの方法が学べます。相手の気持ちや考えを知ったり、相手に合った方法を試行錯誤することによってコミュニケーションが深まります。
 
研修や、カウンセリングを受けることによって自分や相手のタイプを見分けることが出来るようになります。自分が楽に生きる方法を考えることができるようになります。


・子育て編)とある家庭の日常・・・

~小学校入学当初~   

母 「宿題はやるべきことなのよ。宿題をやっていないと、先生に怒られちゃうよ。やることもやらずに遊びに行っている姿をお友達が見たら、なんて言われるかわからないわよ。」と姉にも弟にも同じように教えていました。

 

しかし、学校から帰ってきて宿題などやることをやってから遊びに行く姉と、ランドセルを玄関に放って遊びに行ってしまう弟。

どんな時もやることをやる姿勢に母は「さすがね。感心するわ」と姉を誉める一方、毎回ランドセルを玄関に放って遊びに行く弟の行動は理解できず、母は次第にイライラを募らせていきます。そしてある日、我慢の限界がきてしまいます。

 

 「どうしていつも同じことを言っているのにあなたはすぐに遊びに行っちゃうし、帰ってきてからもTV見てゲームして、好きなことばっかり!挙句宿題もやらずに寝てしまうこともしばしば。一体いつになったらやるの?」と強い口調で責め立てるように言います。

 

 「今やろうと思ってた。宿題なんてチャッチャッと終わるし。っていうか宿題つまんなーい。ダーってやればすぐ終わるし。」

聞いていることに対する返事が返ってこないことや、いつも言っていることが伝わらないことに苛立ちは増すばかり。母の言葉は止まりません。

 

「つまんなーい。ってどういうこと?そもそも宿題っていうのは普通帰ってきたらすぐやるもので、私が子どもの時だって、帰ってきたら手を洗ってうがいして、宿題をやるのは当たり前のこと。明日の準備までしてから遊びに行くのが普通なのよ。それなのにあなたときたら一体なに?やることもやらないでやりたいことばかり、いつも文句ばかり言ってるけど、そんなの筋が通るわけないでしょ!!ちょっと、聞いてるの!!!!」

 

それを聞いてストレス状態になってきた弟は、

 「え?!なにっ?っていうかさー、遊びに行ったのはA君が誘ってきたからだよ!天気もよかったしー。」と人のせい(環境のせい)にしたり「でもママだってご飯作らないで呑みに行っちゃう時だってあるじゃん」、「だって断れなかっただけなのに・・・」と攻撃や言い訳をはじめます。

 

 「断れなかっただけ?断ろうと思ってないから断らなかったんでしょ!だいたいいつも真剣さが足りないのよ。お茶らけたことばかり言ってないでもっとまじめに生活しようとは思わないの?朝泣きながら宿題するくらいなら、さっさと終わらせてから遊びに行けばいいだけでしょ。そんなのちょっと考えたら

わかると思うんだけど、そんなことも考えられないの?」

 

過度のストレス状態に陥った弟・・・

 「宿題なんてやらない!もうどうなったっていいよ!絶対やらないからっ!(チッ!いつか思い知らせてやる・・・)」と話を 終わらせてしまいます。

 

姉にも弟にも同じように伝えいて、姉には伝わっているのに、弟にはどうして伝わらないんだろう。話の通じない子だわ期待した私が間違っているのかしらと母は頭を抱えてしまいます

 

どこの家庭でも起こりうる、よくあるミスコミュニケーション。


・タイプを知る

○○すべき」「ふつうは~」と信念にこだわった生き方と、「周囲からどう見られているか」など、『他者評価』を重視する母と姉。いつ何が起こるかわからないという思いからとても用心深く、万が一があっては困るので、やるべきことはやれる時に先にやりたいタイプ。
 

好きなことをやり、楽しい人生を望む弟。直観力が鋭く、とてもエネルギッシュ。指示的、管理的に扱われるのは苦手で、任せられると力を発揮する。自分が(対象を)好きか嫌いかを重要視して行動している。好きなことや楽しいことで満たされるとやるべきこともやれるタイプ。
 
それぞれのタイプを知ることによって、皆が同じ(考えや気持ち)ではないことを理解する。
※この場合、たまたま母と姉は同じタイプだが、家族全員違うタイプのこともある。

*母の言葉*

「宿題はやるべきことなのよ。宿題をやっていないと、先生に怒られちゃうよ。やることもやらずに遊びに行っている姿をお友達が見たら、なんて言われるかわからないわよ。」

 

母がここで伝えたいこと、してほしいことは、「宿題を終わらせる」ということだけ です。

 

 *姉に伝わったポイント*

母と姉は同じタイプ。心地のいい言葉、重要視する箇所が同じです。

○○すべき」「先生やお友達(他者)からの評価」について説明しているので、姉は母の言葉がすんなりとはいってきました。それが当たり前だと思ったのです。

また母が「さすがね。感心するわ。」と誉めてくれること。それがとても心地良かったのです。

 

*弟に伝わらなかったポイント*

弟は好きなことをし、人生を楽しみたいタイプ。誰がどう思おうとやりたければやるし、やりたくなかったらやらないのです。

指示・管理を苦手とするこのタイプは、何でも指示的・管理的に聞こえる(誤解する)ことがあります。

母に指示的に抑え込まれるようなイメージをもってしまったのかもしれません。

また母が怒っている場面では、ストレス状態に陥るにつれて、責任転嫁から投げ出し復讐心を抱くまでになっています。このタイプは人にあおられて取り返しのつかない行動をしてしまうこともあります。

 

宿題をしてほしいだけなのに、ミスコミュニケーションになってしまいました。


・対処法

*相手のタイプに合わせる*(この場合、弟)

宿題をやる前に友達と遊びに行ってもいいよ!とやりたいことをやらせてあげる

宿題が終わったら一緒にゲームしようか!など、次の楽しみを用意しておく

例えば、問題を隠して「宝探し」感覚で1問ずつ解いていく等、宿題をゲームにする

 

相手のタイプに合わせることが出来るようになり、親も子もストレスを抱えることなく「宿題を終わらせる」ことが出来ます。

 

*タイプの違いを知る*

自分と違うことにイライラしなくて済む

自分の心地いい言葉が必ずしも相手の心地いい言葉ではないことを理解できる

 

 

 それぞれのタイプの違いを知ることによって、親も子もストレスを抱えることなく会話をすることが出来ます。(相手をとことん追い詰めなくても済むようになります)


~コミュニケーション研修を受けたその後~

帰宅した子どもたちに向けて。   

姉に対して) 「姉(名前)は言わなくてもやることをやっていて感心するわ。そんな風にしているとお友達も姉のことを見習わなくっちゃと思うわね~、頼りになるわ。

 

弟に対して)「弟(名前)は、今日はどんな遊びをしてくるのかしら~?楽しんできてね!帰ってきたら、宿題やって、一緒に○○ゲームしましょ~。元気でいいわね!こっちまで元気になるわ!」

 

 姉は、相変わらずやることをやってから遊びに行き、子どもでありながら尊敬出来る面もみえてくるようになりました。以前にも増して、長所が際立ってきたのでしょう。

 

また弟も、学校から帰ってすぐに母の小言を聞くこともなくなったため、ランドセルを自分の部屋に片付け、調子よく母と会話をしながら遊びに出かけるようになりました。

帰ってきてからも、今日の面白い遊びを話しながら楽しく宿題を終わらせることが出来るようになりました。

 

 

 「宿題なんてやらない!もうどうなったっていいよ!絶対やらないからっ!(チッ!いつか思い知らせてやる・・・)」

もう、ここまで弟を追い詰めるようなこともなくなりました。

ですから、自分が間違っているのか?自分が子どもをだめにするんじゃないか?と自分を責めるようなことも無くなりました。


母の対応が変わったこと、子どもたちは敏感に、いち早く気が付きます。

今までどの子どもにも同じようにかえしていた何気ない返事も、

今この子はどんな言葉がよりうれしく感じるのかな?とか、

忙しい中でもどんな風に返事してあげたら、雑に扱われている!と受け止めないでくれるかな?とか、

気持ちに寄り添ってほしいのか、考えに同意してほしいのか、

どんな風に声をかけたら、小さな体で今抱えている苦しいことをすこしでも軽くしてあげられるのか。

 

 

プラスにすることは出来なくても、私が追い詰めるということはしないようになりました。


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